
はじめて赤ちゃんと飛行機に乗ります。
機内で泣くのでは…
私がトイレに行きたくなったら…
と心配が尽きなくて…



みなさんが思っている以上にCAがお手伝いできることは多いんですよ。
ご紹介しますね!
こちらの記事では、元CAで息子が0〜5歳までに100回以上ワンオペで飛行機に乗っている私が、飛行機内で利用出来る航空会社の主なサービスをご案内します。
・機内でミルクが足りなくなるのが心配なママ
・機内でおむつ替えができるのか心配なママ
・自分がトイレに行きたくなった時は…と心配なママ
・子どもと機内でどう過ごしたら良いか不安なママ
機内でのミルクや授乳について


機内で授乳しても大丈夫?!



機内で授乳ってしてもいいのかな?!
気をつけたほうがいいことはある?!



機内でも授乳はできますよ。
私も経験があります。
機内での授乳に制限はありません。
赤ちゃんが泣いた時、ちょうど授乳の時間という時に授乳しても問題ありません!
授乳中のママなら常に持ち歩いている方が多いと思いますが、機内でもあると便利です。
また、余裕があればチェックインや事前座席指定の際にその時点で隣に人がいない座席を指定するとより安心して授乳できます。
・チェックインした後に他の誰かがチェックインする
・満席の時は隣が空いてる席が無い
こともありますが、空席がある場合には、隣の席が空いてる座席にチェックイン(事前座席指定)をしておきましょう!



スカイマークエアラインズでは、授乳カーテン席の予約もできるそうです。
CAにミルク作成をお願いできる



「機内では、ご希望の方にCAがミルクをお作りできるんです!」
(LCCではお湯のみの提供の場合も。)
意外と知られていない、「CAがミルクをお作りするサービス」。
お願いしたい時には
・粉ミルクと哺乳瓶をCAに渡し、作ってほしい量を伝える
もちろん、冷まして持ってきてくれます。
私が乗務していた頃は、お客様ご自身でお湯も持参していることが多かったのですが、機内にもお湯があるのでこだわりがなければ頼ってOK!



赤ちゃんを膝の上に抱っこし、座席のテーブルでミルクを作るのはママも赤ちゃんもやけどの恐れがあり危険です!
無理せずCAに頼ってくださいね。


耳抜き対策にミルクや授乳タイムの活用を
高度が変わっていく離陸中、降下開始以降(着陸態勢の少し前)は赤ちゃんや子どもも耳が痛くなると言われています。
・離陸中と降下開始以降(着陸態勢の少し前)にミルクを飲ませる(授乳する)ことで耳が痛くなるのを防ぐことができる
・離陸や着陸態勢のタイミングで眠っている場合には、無理に起こさずOK
・授乳期を過ぎた子どもは飲み物を飲む、キャンディを食べることで痛みを和らげることができる
ちなみに、大人が風邪を引いていて鼻詰まり、鼻水の症状がある場合も要注意!!
特に着陸までの降下中は激痛です!
このタイミングで航空中耳炎になることが多いのです。



私も風邪をひきながらも乗務をし、航空中耳炎になったことがあります。着陸態勢中に「プチっ」と何かが切れる音が…
機内でもオムツ替えができる!


機内のトイレにもオムツ交換台があります!
機内の全てのトイレにあるわけではないので、
「CAにオムツ交換したい」
と伝えるとオムツ代のある化粧室に案内してくれますよ。
ベルト着用サイン点灯中は、CAもお客様も離席できないので、オムツ替えはベルト着用サインが消えている間に替えておきましょう!
しかし、機内でオムツ替えはできますが、
搭乗前には必ずオムツ交換をして、機内でのオムツ交換は必要時のみにするが安心です!
機内でママがトイレに行きたい時は…


ママがトイレに行きたくなった時、まだ立てない、歩けないお子さんがいる場合は



CAが抱っこします!
ママさんCAも結構いるし、我慢をせずCAに頼ってくださいね。
機内でベビーベッドが使える?!


現在、国内線ではANAとスターフライヤーでベビーベッドの貸し出しをしています。
国際線はより多くの航空会社でベビーベッド(バシネット)が使えるので、海外に行く予定のある方は、航空会社に直接問い合わせて聞いてみてくださいね。
数が限られている(機内で壁の後ろにしか設置できないため)
子どもの身長や体重に制限がある



機内でベビーベッドを使いたい場合は早めに問い合わせ&予約をしましょう!
機内のブランケット


以前は国内線でもほとんどの会社が機内でのブランケットの貸し出しサービスを行っていました。
しかし、コロナ以降、ブランケットの貸し出しサービスをやっていない会社がほとんど…
おくるみや大判スカーフなど、特に赤ちゃんとの搭乗予定がある方は持っていくと便利です。
夏は特に冷えている機内。
機内の寒さ対策や授乳ケープとしても使える万能アイテム「エイデンアンドアネイ」のおくるみ。
息子は5歳になりましたが、軽さと触り心地の良さで今でも夏の機内の寒さ対策に使っています。
耐久性も抜群!


特に寒い海外の航空会社
国際線では搭乗時、ブランケットが座席にありますが(LCCを除く)、海外の航空会社はブランケット&長袖でも寒いことが置いです。
私自身も、海外の航空会社に乗る時(特に夏)はカーディガンや上記でご紹介したエイデンアンドアネイのおくるみ、ストールなどを必ず持参しています。
機内で子どもと快適に過ごすコツ
抱っこ紐どうする…?





機内に入ったら抱っこ紐は外したほうがいいですよね!



機内では外すものだと思いがちなのですが、実は…
0歳〜2歳の息子と40回ほど飛行機に乗った私の経験として学んだことは…
抱っこ紐に子どもを抱っこしたまま着席し、シートベルトをした方が楽なのです!
というのも…
私自身、CA時代に赤ちゃん連れのお客様が抱っこ紐を上の物入れに収納している様子をよく見たり、収納するお手伝いをすることが多くありました。
生後2ヵ月の息子とワンオペで飛行機に乗ったとき、何も考えずに抱っこ紐を上の物入れに収納して着席したことがあるのですが…
「喉が乾いてもペットボトルのフタを開けるのも大変」
「バッグから取り出したいものがあっても思うように取れない…」
「助けてほしいことがあってもベルト着用サイン点灯中は、CAにお願いできない…」
それを体感した私は、次から抱っこ紐をしたまま着席し、シートベルトをすることに。
抱っこ紐をしたまま着席すると…
「とにかく楽!両手が自由ってすごい!!」
と感動したほど。
子どもが寝ていたら機内誌だって見れちゃう快適さです。
抱っこ紐で子どもを抱っこしていた方が自分がうとうとしても安心。
子どもも抱っこ紐の中の方が、ぐっすり眠ってくれました!(赤ちゃんの頃から寝るのがあまり上手ではない我が息子でもほぼ寝ていました!)
以下、現在の国内の航空会社における抱っこ紐の使用可否を表にまとめました!
航空会社 | 可否 |
---|---|
JAL | ○ |
ANA | ○ |
エアドゥ | ○ |
ソラシドエア | △ (離陸着陸時は外す) |
スターフライヤー | ○ |
スカイマーク | △ (ベルト着用サイン点灯時は×、消灯時は使用OK) |
ピーチ | △ (CAやグランドスタッフの指示に従う) |
ジェットスター | × |
春秋航空 | × |
一部の国内の航空会社、海外の航空会社では抱っこ紐のまま着席ができないこともあります。
また、国内線、国際線問わずCAから
「安全のために抱っこ紐を外してほしい」
と、指示された場合には快く対応していただけると幸いです。
航空会社は安全上の規定が会社によって違ったり、また「前は良くても今はダメになった」ということもよくあること。



CAや地上係員からのお願いにご協力をお願い致します!
ハイハイ期、歩けるようになったら…


空港内には靴を脱いで遊べる広場もあります。
靴を脱げる場所なら、ハイハイ期の赤ちゃんも安心ですよね。
「機内で眠ってもらうためにも、飛行機に乗る前はいっぱい動いてもらいたい!」のが母の気持ち。
歩けるようになったら、空港内を少しでも歩いてもらうのもポイントです!



試行錯誤してもなかなか思い通りにはいかないこともありますが…
おもちゃやタブレットのポイント
おもちゃ


機内に持ち込むおもちゃのポイントは目新しく、音が鳴らないもの!
軽いものだとかさばらず運びやすい!


私は飛行機に乗る前、100円ショップに行き、音が鳴らず使えそうな新作をチェックしに行きます!
・シールブック
・水塗り絵
・ねんど


他にもアカチャンホンポやトイザらス、楽天でも使えそうなものをチェック!
100円ショップとは違う特別感のあるものがゲットできます!
・マグネットブック
・本型のパズルゲーム
・幼児用雑誌
・何回でも塗れる水ぬりえ
マグネットブックや幼児用雑誌は普段は息子の目の届かないところに隠し、「旅行の時に遊べるもの」にしていて、幼児用雑誌も「飛行機に乗るときに買える!」という特別感を演出しています!


親子で楽しめるゲーム感覚のマグネットブック!とてもオススメ!




繰り返し使える水ぬりえも楽しい!


タブレット


機内Wi-FiでYouTubeも見られるようになりましたが、機内Wi-Fiの不具合もあり、Wi-Fiの設置がない機材もあるので動画のダウンロードは必須!
JALやANAはモニターがついている飛行機もあり、子ども向けの機内番組も充実していますが、急な機材変更もあります!



特に長い路線では、、動画のダウンロードをお忘れなく!


機内で安全に子どもと過ごすために


機内での子どものケガに注意!
「機内でケガ?!」
と、驚いた方も多いと思うのですが、機内でのケガは意外と多い事例なんです。
普段見慣れないシートベルトやテーブルに子どもは興味津々!
機内はケガにつながる危険がいっぱいなんです!
たまにしか乗ることがない飛行機でそんなことがあるとは想像もできないですよね。



楽しい旅行のためにも機内でケガをする恐れもあるということを知っておいていただきたいです。
〜実際にある機内でのケガの事例〜
・機内のテーブルや肘掛け、シートベルトなどでケガをする
・座席下の床に座っていて壁や座席の脚に頭をぶつけた
・トイレのドアに指を挟んでケガをする
・テーブルに指を挟んで流血
・保護者のスープを飲んでやけど


「子どもがテーブルに指を挟んで流血をする…」
は、私が実際に乗務をしていて、遭遇した子どものケガです。



大事には至らずでしたが、子どもが泣き止まずお母さんも焦ってしまい大変だった記憶があります。




また、
「小さなお子様がいる方には温かい飲み物のサービスは控える」
など、やけど防止にも努めている会社が多い中、
・座席が離れている保護者がこっそり飲ませてやけどする
事例も後を絶たないようです…



やけどは跡が残ることも多いので、くれぐれも気をつけていただきたいです。
通路を挟んだ子どもの移動も注意!


機内の座席配置は、
緊急時に酸素マスクが全員に行き渡るように考えられています。
そのため、家族なのに同じ列に座っていない(通路を挟んで隣同士、または前後など)というケースはよくあることです。
チケットの予約時に
「どうして隣同士にできないの??」
と思ったことがある方も多くいらっしゃると思います。
それは、緊急時に酸素マスクが全員に行き渡るように座席構成が考えられているからなのです!


例)機内でよくあるNG事例
ママ+子ども 通路 パパ+子ども
という座席配置。
家族が離れていることを気遣い、周囲の方達の中には「変わりますよ」と申し出てくださる方もいらっしゃいます。
しかし、乳児(赤ちゃん)を連れている場合は、座席は搭乗券通りの座席に座ることを徹底していただきたいです!(特に赤ちゃんを含めた子ども2人以上を連れて家族で搭乗している場合。)
「一瞬たりとも酸素マスク不足になるのを防ぐため、絶対に控えていただきたい」
と、現場のCAから悲痛な声が上がっています。
お客様の安全を守るため、CAは常に目を光らせながら乗務しています。
子どもが泣きわめきどうしようもなくなること、ありますよね。
私自身、「子どもと飛行機に乗るようになって安全第一と言えども子連れは大変だ…」と思うことがたくさんあります。
子連れ飛行機は一筋縄ではいきませんが、CAから「安全のため…」と言われた時には、ご協力をお願い致します!
子連れ飛行機で利用できる機内サービス まとめ


子どもと飛行機に乗るのは一苦労ですよね。
私自身、CAの経験があっても上手くいかなかったことはたくさんあります。
子連れで飛行機を利用する時、機内で利用できるサービス、機内での子どものトラブルについて知っておくだけでも、気持ちに余裕を持って子連れ飛行機を楽しめるのではないでしょうか。
また、航空会社は常に安全第一であり、航空会社により規定が違ったり、規定が変更になることはよくあります。
この記事の情報がA社ではあったがB社ではなかった…ということもあると思います。
航空会社やグランドスタッフ、CAのお願いには快く対応いただけると幸いです。


子連れ飛行機に感するKindle本を出版しています!
Kindle unlimited会員の方なら無料でご覧になれます!会員以外の方は¥747で販売中!
スマホからでも簡単にKindleアプリでご覧になれますよ。



「子連れ飛行機の対策」をまとめたKindle本を出版しています!
「子連れ旅&子連れ飛行機の持ち物リスト」の特典付きですよ♪

